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	<title>読書感想文 - -創発領域-</title>
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	<description>Life&#039;s but a walking shadow...</description>
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	<title>読書感想文 - -創発領域-</title>
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		<title>「薄紅色コスモスの花束」- 読書感想文</title>
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		<dc:creator><![CDATA[KenIsshiki]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 27 Nov 2023 12:41:22 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>ブックマーク0　本書「薄紅色コスモスの花束」は、2022年2月に発売された佑佳（ゆうか）さんによる物語です。文芸社さんですが、自費出版ではないのですよ。そして実は私、発売日に購入していたんですね～。その後Kindle版も [&#8230;]</p>
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<p>　本書「<strong>薄紅色コスモスの花束</strong>」は、2022年2月に発売された<strong><ruby data-rt="ゆうか">佑佳<rp>（</rp><rt>ゆうか</rt><rp>）</rp></ruby></strong>さんによる物語です。文芸社さんですが、<strong>自費出版ではない</strong>のですよ。そして実は私、発売日に購入していたんですね～。その後Kindle版も購入。というのは、紙媒体だとちょっと持ち歩くのに１STEP必要だなーと感じたからです。また、私、目が悪くなってしまって、紙媒体だとちょっと暗いと読めなくなってしまったんですね。通勤の帰りのバスとかじゃもう苦痛なくらい、目が悪くなっちゃって。</p>



<p>　でもってまぁ、結局その後、1年半以上読まなかったんですけど。</p>



<p>　何してた？　絵を描いてた。というのがシンプルな答えです(-x-;　一分一秒でも惜しかったんですね、絵を描きたくて。まぁ、書籍1冊、読もうと思えば読めたじゃんって思ったりもしますが（かかっても数時間ですし）、そこは気持ちの問題ですね。もうしわけない。</p>



<p>　ここまでの読書感想文はこれ含めて計３つありますが、どれもTwitter（X）を通じて交流のある作者さんだったりします。特に佑佳さんは私と同じ北の大地住みｗ　多分そう遠くないところで生きてるんじゃないかなｗｗ　という感じなので勝手に距離感近く感じています。</p>



<p>　毎度悩むのが、ネタバレナシでどの程度作品の魅力を伝えられるのかという点。ものすごいスキルなんだなーって思うんですよ、書評的なヤツ。がんばろう。</p>



<p>　これはですね、「大型連休・2時間ドラマ・3夜連続放送」枠だと思います。こと私が好きな小説のタイプってのは「映像化できる」文章なのですが、本作は見事に映像化できますね。現代日本が舞台というのもありますが、「登場人物」が動いているんですね。いわば自発的に。</p>



<p>　そしてまるで風景のように自然に意識させないところでちゃんと情景描写もされていて、ゆえに情景描写が人物の邪魔をしない。人間関係が軸にある（多くの物語はそうだと思いますが）、それを彩る形で背景の描写がある。そして小物の存在。それは本作の場合「花」と「酒」なんですが、この使い方が実に上手いなーと感じました。スナック、アパートの前の道、主人公のアパート、駅前、居酒屋そういう「場」もいい感じに明暗を付けているなとも。</p>



<p> 　で、登場人物の話に戻りますけれども。</p>



<p>　主人公の「<ruby data-rt="みさき">未咲<rp>（</rp><rt>みさき</rt><rp>）</rp></ruby>」。この子はですね、「人の顔をよく見ている」子ですね。じゃないと同い年の青年・<ruby data-rt="つづき">都築<rp>（</rp><rt>つづき</rt><rp>）</rp></ruby>の表情をミリ単位で分析できるはずもない。とにかく人の顔を見てます。スナックのママの顔とかもそうだし、途中で出てくる重要人物の顔もそうだし。とにかく顔。要は、この子は物怖じせずに他人の目を見て話ができる子ってことになります。18、19歳の女の子でそんな態度されたらキュンと来ますね。作中キュンと来てるBoyがいたりしますけど。まぁ、あと、顔を見て話ができる、人の話を聞く耳を持ってる子ってのはそれだけで「人たらし」の才能がありますからね。私の見立てでは、この主人公は（もちろん生来の性格はあるにしても）無意識的人たらしです。そのくせ「<ruby data-rt="ニブチン">鈍感<rp>（</rp><rt>ニブチン</rt><rp>）</rp></ruby>」です。そらもう歯がゆくなるほど鈍感です。まぁ、この辺掘り下げるとネタバレになっちゃうので。</p>



<p>　あとは主人公、（鈍感だけど）めちゃめちゃ頭の回転が良いんですね。「成績が（ものすごく）良い」という描写も主人公の頭脳回転力を補強していますが、とにかく一本芯が通っている上に頭の回転がいいんです。そのくせとても「良い子」なので、他人を傷付けることとか心配させることとか気遣いさせることにとても臆病で、結果として悩んだりもするわけです。リアルな感じですね。私は年頃の女子になったことがないので推測ですが、多分そういう系統の女子としてはとてもリアルだと思います。</p>



<p>　登場人物について語っちゃうとそれすなわちネタバレになってしまうのであまり喋れないのがちょっとアレですが、私の（そしておそらく多くの読者の）イチオシが、「スナックゆき」の<ruby data-rt="こゆき">小幸<rp>（</rp><rt>こゆき</rt><rp>）</rp></ruby>ママ。ママは物語の（主人公を除いて）いっちばん最初に出てくる人物で、もちろん最後までいます。人生の先輩的なポジションであり、キーパーソンでもあり。物語の舞台の多くを占めるのがこの「スナックゆき」。常連客なんかは大御所俳優がサラッと集まってそうなイメージがあります。シリアスからどんちゃん騒ぎまでこなせる名バイプレイヤーな女優さんが良いなと思いますが、下手に名前を上げるとこれから読まれる方の想像力を阻害するので自重。</p>



<p>　そして忘れちゃいけないのが我らが都築くんです。これがねー、イケメンなんですよ。未咲が人の顔を見る（観察する）のが得意というなら、都築くんは人の空気を読むのが上手い。自分ゴトになるとわりかしポンコツなんですが、それでも漢であろうと「静かに」スタンスを貫くところがイケメン。自己主張はここぞってところでしかしないくせに、存在感がやたらとある。「男を図る言葉は口数じゃねぇ、何を言うかだ」的なことは言いませんが、そういうのを体現している人物じゃないかなと。未咲にとって良いメンター（的なポジション）でもあるなぁと。こと自分のことになると鈍感が加速する未咲に対して、いい感じに自分を見つめ直させるその手腕はなかなか真似できません。話聞いててもつい喋っちゃうもんね、私なんて。「聞く力」のとても強い青年ですねぇ。</p>



<p>　と、人物中心に書いてみましたが、物語は人物あってなんぼ。読んだ人が「その登場人物について語れる」ものでなければ、物語としては不成立だと思っています、私は。なので、「語りたくなる人物」がたくさんいる物語というのは、それだけで「生きている」ものだといえます。</p>



<p>　物語の核心部分（に至る部分も）は敢えて触れません。ちょっと読んでみればわかることなので。私は読み始めたら一気読みでした。だいたい「この鈍感、気付けよ！」ていうやきもき（笑）した気持ちで読まされました。恋愛小説というのとはちょっと違います。もちろんその要素はありますけど、もっとこう、あー、言っちゃうと即ネタバレになっちゃうので歯がゆいですが、まぁ。ドロドロの恋愛劇とかやれ嫉妬だやれ罠だとかそういうのではないです。ドロドロ要素ナシ。スッキリした喉越しの物語です。「<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">と</span><span class="boten">う</span><span class="boten">き</span><span class="boten">び</span></span>焼酎」――私はお酒が飲めないので実体験としてどんなもんかはわからないんですが、多分そういう感じの物語です。指三本氷二つで。</p>



<p>　私はコカ・コーラをロックで飲みます。</p>



<p>　というわけで是非。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-rich is-provider-amazon wp-block-embed-amazon"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<iframe title="薄紅色コスモスの花束" type="text/html" width="1256" height="550" frameborder="0" allowfullscreen style="max-width:100%" src="https://read.amazon.com.au/kp/card?preview=inline&#038;linkCode=kpd&#038;ref_=k4w_oembed_QMnNC2jUbVc7GG&#038;asin=B09XWVYDDD&#038;tag=kpembed-20"></iframe>
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		<title>「死者殺しのメメント・モリア」- 読書感想文</title>
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		<dc:creator><![CDATA[KenIsshiki]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 14 Mar 2022 12:49:03 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>ブックマーク0 さて、2021年9月に発売された本作「死者殺しメメント・モリア」です。とっくにKindleで購入していたんですがややしばらく色々あって読めずにおりました。主に私の目がおかしくて、Kindleで買ってしまっ [&#8230;]</p>
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<p>さて、2021年9月に発売された本作「<strong>死者殺しメメント・モリア</strong>」です。とっくにKindleで購入していたんですがややしばらく色々あって読めずにおりました。主に私の目がおかしくて、Kindleで買ってしまったこともあって、なかなか文字が読めなく。紙媒体にしときゃよかった。</p>



<p>という言い訳はここまでにしておいて。</p>



<p>さて、まぁ、この作者・<strong><ruby data-rt="ゆめみし">夢見里<rp>（</rp><rt>ゆめみし</rt><rp>）</rp></ruby><ruby data-rt="りゅう">龍<rp>（</rp><rt>りゅう</rt><rp>）</rp></ruby></strong>さん。ご存知の方はご存知だと思いますが、この方、使用可能語彙が半端なく多い。語彙<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">量</span></span>で言えば、作家界隈でもトップクラスじゃないかというくらいの語彙量です（※個人の感想です）</p>



<p>で、これは単語だけの話じゃなくて、言い回し、ひいては文脈まで含めての語彙量の話。そして、この甚大な数の語彙を使いこなしている。これが語彙<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">力</span></span>。スノッブな感じの語彙使いでは断じてなくて、文章・文脈における必然として使っているように思います。多分ですが、そこに出てくる単語が初見であったとしても、文脈を読める人であれば（物語を読むのに慣れているっていうこと）、難なく読めるのではないかと、そんなふうに思います。というか、アレだけの表現力を過不足なくぶんまわすんだから、どんだけだよと。一言でいうと「文章力パネェ」です。Amazonのレビューでは言い回しが云々なんていうのがあったりしましたが、それはね、そういう文章を知らないからなんだよっていう。確かに情報だけ伝わりゃいいやーみたいな文章しか読んでない人には難しいかもしれない。だが、それが良い。難しい＝悪ではないですし、そもそもこの小説の文章は難しくはないと思いますし。安部公房やドストエフスキーでも読んでこい……なんてことは言いませんが、公の場で「難しいからこの作品はダメ」とか言い立てるのは、せめてあのレベルのアレから言って欲しいとは思う（笑）</p>



<p>閑話休題して、この「文章力」。文章力というと、文章の「形」だと思いこむ向きもあると思いますが、そうじゃなく。「物語の構成力」の多くを為す要素だと私は思っています。</p>



<p>しかしながら、本作の文章が美しいというのはもはや話の前提になるだろうというくらいに美しいので、この話はここまで（笑）　おそらく多くの人が言及していると思うので、いまさら私がダラダラ言う必要もない。</p>



<p>で、可能な限りネタバレ回避してみますが、それも嫌なら今すぐ書いなさい。はい。ポチっと。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-rich is-provider-amazon wp-block-embed-amazon"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<iframe title="死者殺しのメメント・モリア (メディアワークス文庫)" type="text/html" width="1256" height="550" frameborder="0" allowfullscreen style="max-width:100%" src="https://read.amazon.com.au/kp/card?preview=inline&#038;linkCode=kpd&#038;ref_=k4w_oembed_kMxZUVKTO4bMGI&#038;asin=B09FPJ6VDJ&#038;tag=kpembed-20"></iframe>
</div></figure>



<p>この物語「<strong>死者殺しのメメント・モリア</strong>」は、時を超え、場所を超えた「四つの短編」で構成されています。そして多分これ、最終的には四部構成の構想なんじゃないかしらっていうのは、最後まで読んだ人なら「だよね」ってなるはず。なのでなんとしても4巻（というか最終巻）までは出て欲しい。</p>



<p>ともかく本作は四話構成なわけですが、読んでて感じたのは「ボリューム感」。紙媒体で読んだらまた違うのかもしれませんが、とにかくボリュームがある。何しろ流れるような文章なものですから、読んでて詰まることも読み進みにくいこともないんですが、とにかく画面からの<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">圧</span></span>がすごい。登場人物はおそらく最小の最小まで絞っている構成（主人公パーティは2人です。なので（ちょっと<ruby data-rt="バロックな">歪んだ<rp>（</rp><rt>バロックな</rt><rp>）</rp></ruby>）バディもの、と言っていいと思います）で、それだけに登場人物の全ての心情心理にまでスポットライトがあたっているように思いました。</p>



<p>主人公モリアの描写。もちろんいい。具体的な描写は実際に読んでもらったほうが1000倍良いと思いますが、簡単に言うと「キャラクターづくり」に対するこだわりが感じられました。ペルソナ作りとも言うのかな、こういうの。いや、思いつかないよ、これ。うん。</p>



<p>そして<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">従</span><span class="boten">者</span></span>のシアン。こいつね、こいつがいい。性格も行動原理もワケワカラン上に皮肉屋で<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">最</span><span class="boten">強</span></span>。文字通り最強。文字通り人外。そのくせ妙に可愛いところがあったり。このへんも筆致の妙ですねぇ。ただのきれいな顔した最強の兄ちゃんってな造形では断じてない。うーん、唸る。あんまり書くとネタバレになるのでこのへんで。</p>



<p>どんな物語でもそうですが、決して外せないのは「敵」ですね。「敵」。本作、四話構成それぞれに「敵」がいて、「大ボス」がいる。そしてこの「大ボス」も、この物語全体（2巻以降の構成になるでしょう）では「中ボス」でしかないはず。この辺は基本に忠実。もちろん良い意味で。この「敵」の見せ方がうまいんだな～。（「大ボス」を除き！）「敵」は基本的に「愛」でできているんですね、これが。これもまた本作のテーマであったりするわけですが（と私は思っている）、その見せ方がなぁ、「敵」で「悪いこと（殺人とか）をしている」とわかっているんだけど、読者の視点（≒主人公・モリアの視点）では「悪」と言い切れない。読者としてはそこに感情を揺らされるわけです。「悪だけど、悪じゃないわけじゃ断じてないんだけど、でもそう言い切ってしまえない」みたいな。ところが物語が進んでいくと「こいつ絶対に悪！」と言い切れる存在が現れます。蓄積された読者のモヤモヤ感がここでドバっと。「やっておしまいなさい！」と読者（というか私）の気分は水戸黄門。まさにカタルシス！！　でした。</p>



<p>という具合にとにかく「敵」の扱いが上手いなぁと。主人公の一方的な語りや想いで物語を進めるんじゃなくて、敵を通じて主人公を見る（見せる）というか。その結果として、物語がすすむというか。「物語」のための「敵」ではなくて、「敵」がいることによる「物語」というか。まぁ、なんか当たり前のこと言っている気がしなくもないですが、そんな感じ。なんかうまく表現できないんですが、これはつまりそのくらいよく練り込まれているということじゃないかなと思ったりします。</p>



<p>そしてまた、終始「死の色＝青」がクローズアップされるところ、ところどころ織り込まれる花言葉、そして主人公・モリアの<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">胸</span><span class="boten">郭</span></span>。全体にセピアあるいはグレイな色合いの世界に、そういったヴィヴィッドな色合いが差し込まれる。この辺の多次元的な描写は思わず真似したくなる。そんな感じ（？）　少なくとも一朝一夕で作れるような筆力ではないです。熟成された奥深さを強く感じます。</p>



<p>めっちゃネタバレしつつ語ってみたい欲はあるんですよ。ムズムズしてます、いま。でもここは自重。</p>



<p>これ、続きがめちゃめちゃ気になるので、ぜひにとも続刊していただきたいです。続刊のためには売上が必要なのですよね。俗な話。なので、皆さん購入しましょう、読みましょう。</p>



<p>ちなみに現在（2022/03/14時点）で、<a rel="noopener" href="https://kakuyomu.jp/works/16816927859364446171" target="_blank"><strong>カクヨムにこんなのがあります</strong></a>ので、要チェックです。</p>
<button class="simplefavorite-button has-count preset" data-postid="2173" data-siteid="1" data-groupid="1" data-favoritecount="0" style=""><i class="sf-icon-bookmark" style=""></i>ブックマーク<span class="simplefavorite-button-count" style="">0</span></button><p>The post <a href="https://ken1shiki.com/book-report-002/">「死者殺しのメメント・モリア」- 読書感想文</a> first appeared on <a href="https://ken1shiki.com">-創発領域-</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>「ひとりぼっちのソユーズ」- 読書感想文</title>
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		<dc:creator><![CDATA[KenIsshiki]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 30 Dec 2021 13:31:04 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>ブックマーク0 この「読書感想文」企画を始めた最大の動機は、実はこの作品の存在なんです。というわけで、本企画第一号は「ひとりぼっちのソユーズ」、正確には上巻。本企画では上巻のみ扱います。というのは、下巻まで言及してしまう [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<button class="simplefavorite-button has-count preset" data-postid="1357" data-siteid="1" data-groupid="1" data-favoritecount="0" style=""><i class="sf-icon-bookmark" style=""></i>ブックマーク<span class="simplefavorite-button-count" style="">0</span></button>
<p>この「読書感想文」企画を始めた最大の動機は、実はこの作品の存在なんです。というわけで、本企画第一号は「<strong>ひとりぼっちのソユーズ</strong>」、正確には上巻。本企画では上巻のみ扱います。というのは、下巻まで言及してしまうと、どうしてもネタバレが多々含まれてしまうためです。</p>



<p><strong>ネタバレなしの感想文</strong>ってとても難しいんですけどね。しかしどうしてもこう、多くの人にこの作品の魅力・素晴らしさを伝えたいという気持ちがあって、その結果としてこのページがあるわけです。ので、がんばってみたいと。語彙力崩壊しないようになんとか頑張る。今時点頭の中がぐちゃぐちゃなんですが、そこはなんとか。</p>



<p>本作品「<strong>ひとりぼっちのソユーズ</strong>」は、<a rel="noopener" href="https://twitter.com/nowar1024" target="_blank"><strong>七瀬夏扉</strong>さん</a>によるカクヨム発で紆余曲折あって、今は主婦の友社さんから出されている上下巻の作品です。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-rich is-provider-amazon wp-block-embed-amazon"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<iframe title="ひとりぼっちのソユーズ　上" type="text/html" width="1256" height="550" frameborder="0" allowfullscreen style="max-width:100%" src="https://read.amazon.com.au/kp/card?preview=inline&#038;linkCode=kpd&#038;ref_=k4w_oembed_6ecYZwbFWJj9MJ&#038;asin=B09C1D72W9&#038;tag=kpembed-20"></iframe>
</div></figure>



<p>2021年もまもなく終わりますが、今年一番泣きました。全ての体験を通じて一番泣いた。最初っから突き刺さる、何気ない言葉が心を揺らす、ひたむきさ（<ruby data-rt="ある">或<rp>（</rp><rt>ある</rt><rp>）</rp></ruby>いは一生懸命さ）、想い、情熱、願い、そういうものが波のように絶え間なく絶え間なく絶え間なく押し寄せてくる。一気読みしようという目論見があえなく崩れ去ってしまうほどに、心の最深部を大きく揺さぶってくる。そういう物語です。</p>



<p>私も四十半ばなので涙腺が<ruby data-rt="もろ">脆<rp>（</rp><rt>もろ</rt><rp>）</rp></ruby>くなってる説はもちろん捨てきれません。が、もう泣くしかないでしょ、これ。絶対泣くとか、泣けとか、そういうのじゃない。抑えきれないんですよ。なんだこれ、なんだこれと。一息つく暇もない。寄せて返す波に<ruby data-rt="さら">曝<rp>（</rp><rt>さら</rt><rp>）</rp></ruby>される石ころように、じわじわじわじわ涙腺ダメージを受け続けて、決壊。あるいは累積ダメージがいい感じに高まったところでクリティカルヒットを食らって昏倒。そんな感じで、もう防御しようがない。心が動かされてしまうのを防ぎようがない。抑えきれない、そういうほかにない。</p>



<p>念の為に言っておきます。感覚合わない人は当然いると思うので、普遍的に「泣ける」とか「泣けない人は云々」などという野暮なことは言いませんけど、正直本作を「良い」と思えない人とは「私は」話が合わないので距離を置きたいです。ええ、感覚は人それぞれですから、私はそれぞれの感性を尊重します。「ですが」というところです。あしからず……。</p>



<p>さて話を戻しまして。</p>



<p>本作品との出会いは「<a href="https://kakuyomu.jp/users/nowar"><strong>カクヨム</strong>（ななせさんのページ）</a>」が最初でした。なお、現在、カクヨムでは本作の再書籍化に伴って取り下げられています。私はこの「<strong>ひとりぼっちのソユーズ</strong>」というタイトルに一目惚れしたのを覚えています。私、宇宙スキーですから、「ソユーズ」が何であるかはもちろん知っていました。だからこれは「あ、宇宙！」と、私にはすぐにわかったわけです。いや、ソユーズは有名なのでそこまで特別な知識でもなんでもないですけど、とにかく「ひとりぼっち」の「ソユーズ」という組み合わせに、もうその時点で感動していました。そしてこの「<strong>ひとりぼっち</strong>」っていうのが作中の超重要なキーワードになっていて、後半になる頃にはこの「ひとりぼっち」を見かけただけで涙するようになりました。なんていう切ない、なんていう重たい、なんていう祈りに満ちた言葉だろうかと、そんな風に私は思いました。ネタバレしないで言うとなると、「ひとりぼっち」についてはこれが限界。とにかく「ひとりぼっち」。もうつらい。ここで書いてるだけでも心が振動しすぎてつらい。「ひとりぼっち」は寂しいよね……。</p>



<p>物語の根幹部分にあるのは、主人公である「<strong>僕</strong>＝<strong>スプートニク</strong>」と、ヒロインである「<strong>ソユーズ</strong>」のやり取り。夢、想い、希望、願い、祈り。そういう優しくも形のない――ともすれば頼りないものにすがり、そして時として包まれながら「物語＝主人公の時間」が進んでいきます。物語は徹頭徹尾とても柔らかくて優しくて、だからこそとてつもなく切ない。切ない。胸の奥が苦しくなるくらいに切ない。本作は読者に向けて「切ないだろ！」とは絶対に言わない。「ここ感動シーンですよ！」なんて絶対に言わない。だからこの心が動かされる現象というのは、つまり主人公に同期（≒感情移入）した結果なんだと思います。のめり込んでしまうというか。</p>



<p>本作の主人公の「前に進み続ける動機・原動力」とか、（多かれ少なかれ）私の人生みたいなものに重なってくるところもすごくあって、余計に突き刺さる。主人公がいいんです、主人公が。濃くもなく、薄くもない、ちょうどいい濃度なんですね。しかもページを<ruby data-rt="めく">捲<rp>（</rp><rt>めく</rt><rp>）</rp></ruby>るごとにこの主人公がじわじわと成長していって、それがまたリアルというか。作者・ななせさんの筆致の凄さというか。たぶんこれ、読者が年齢重ねるごとに刺さる箇所が増えてくるんじゃないかなぁ。私も（改稿はあったとはいえ）最初「カクヨム」で読んだ時、二回目・最初の書籍化で読んだ時、そして今の版で読んだ時の三回、期間を置いて読んでるんですが、感動度合いがづん、づん、と上がっていっているのを感じました。今日も娘氏（1歳）抱っこで寝かせながら読んでめっちゃ泣いてました。感情の激震を抑えるのは無理でした。</p>



<p>ああ、もちろん、ヒロインたちも素晴らしく魅力的です。主人公の濃度を適度に抑えた分、ヒロインたちが色濃く描かれていて……だからこそ、ものすごく、ものすごく切ない。「どうして思い通りにならないんだ！」「なんでこうも残酷なんだ！」って主人公とヒロインたちの気持ちがぶわーっと伝わってきてしまって。冷静に考えると「<strong>なんだこの鬼作者</strong>」なんですが、それを完全に忘れさせられてしまう所がすごい。すごいなぁ。</p>



<p>そしてヒロインは「<strong>ソユーズ</strong>」――<strong>ユーリヤ</strong>っていう日本人とロシア人のハーフの女性で主人公「<strong>スプートニク</strong>」の<ruby data-rt="おさななじみ">幼馴染<rp>（</rp><rt>おさななじみ</rt><rp>）</rp></ruby>なんですが、本当にいい。実にいい。タイトルの「<strong>ひとりぼっちのソユーズ</strong>」の意味もちゃんと書かれています。もうね、悲しい。涙出てくる。その胸がギュッとするような重さが、どんどん増していくんです。ここまで切なさ全開の物語、なかなか出会えない。もうこのソユーズ＝ユーリヤのことだけで1万文字は書ける。書けるけど、ネタバレにしかならないので自重する。もうね、ほんと最初っから最後まで、ユーリヤに何度泣かされたか判然としない。<ruby data-rt="ヒトマエ">人前<rp>（</rp><rt>ヒトマエ</rt><rp>）</rp></ruby>で読めないのは間違いない。というより、一人で静かなところでじっくり読んでほしいと思う。一文一文噛み締めながら。</p>



<p>そして後半にかけて、現代から始まった物語がだんだんと（少し）未来の話になってくるんだけど、そこで出てくる「<strong>ソーネチカ</strong>」という少女が、これがまたいい。可愛いとか美人とかそういう話じゃなくて、「人間」としてリアルというか、リアルにして<ruby data-rt="チャーミング">魅力的<rp>（</rp><rt>チャーミング</rt><rp>）</rp></ruby>というか。ソーネチカについては、（私の力量では）何を書いてももう最初から最後までネタバレになっちゃうのでさらっとですみません。ソーネチカにも「僕」目線で感情移入しちゃって大変でした。なんでこうも、運命？のようなものは。</p>



<p>あのガガーリンが「宇宙に神様はいなかった」と言い、ユーリヤも「宇宙にも神様なんていない」と言う。そして主人公の後輩宇宙飛行士アリョーシャは「神様を探すために宇宙に来た」と言う。ユーリヤが宇宙に夢見たもの、ソーネチカが地球に夢見たもの、その架け橋となる主人公・スプートニクの思い。ネタバレしないためにはもうここらへんで止めなければなりませんが、終始一貫、切なさ全開の物語です。</p>



<p>是非。一人でも多くの人に届けばいいなと。「<strong>ひとりぼっちのソユーズ</strong>」、名作です。</p>



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<p>本当にいい物語です。</p>



<p>一年を締めくくるのに、本当に相応しい作品でした。</p>



<p>この物語とこの感動は、たぶん一生忘れない。</p>
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