魔女のオラトリオ・短編 暗黒の魔女は、彼岸の色に染まる(4) 「魔女のオラトリオ」関連短編――。←(3)へ マグダレーナは意を決したように息を吸い、静かに話し始める。「その昔、アタシには息子がいたのさ。あんたよりもずっと小さかったね」「子どもが……」「アタシはその時も医者だったんだ。もちろんその頃はア... 2021.12.26 魔女のオラトリオ・短編
魔女のオラトリオ・短編 暗黒の魔女は、彼岸の色に染まる(3) 「魔女のオラトリオ」関連短編――。←(2)へ ターニャは表情を|強張《こわば》らせたまま、マグダレーナの長身を見上げる。マグダレーナはターニャの肩を叩くと、「荷物をまとめよう」と言った。「先生、あの、先生の部屋の……」「あれはアタシの自己満... 2021.12.25 魔女のオラトリオ・短編
魔女のオラトリオ・短編 暗黒の魔女は、彼岸の色に染まる(2) 「魔女のオラトリオ」関連短編――。←(1)へ マグダレーナはその場から一歩も動かない。飛来する光や炎の槍を時々払い落とすくらいで、動きも最小限だ。「そろそろあの子が戻ってきちまう」 それとも、《《真実》》に気が付いて動けないか? マグダレー... 2021.12.24 魔女のオラトリオ・短編
魔女のオラトリオ・短編 暗黒の魔女は、彼岸の色に染まる(1) 「魔女のオラトリオ」関連短編――。 ターニャはよく働いたし、よく学んだ。文字を覚えたばかりだというのに、暇さえあればマグダレーナが持っていた数々の書物――主に薬草学の類のものだが――を読み|耽《ふけ》った。「ターニャ、そろそろ休憩しな。昼食... 2021.12.23 魔女のオラトリオ・短編
魔女のオラトリオ・短編 暗黒の魔女は、闇の彼方に希う 「魔女のオラトリオ」関連短編――。 ターニャ。あんたの名前は今日からターニャさ。 夢か|現《うつつ》か判然としないその声を感じて、ターニャは慌てて頭を振った。ターニャは顔や手に|痣《アザ》や切り傷の|痕《あと》がいくつもある、痩せた少女だっ... 2021.12.19 魔女のオラトリオ・短編
腰痛剣士と肩凝り魔女 「腰痛剣士と肩凝り魔女」、コソコソ話(というか【あとがき】とか後日談とか) 「腰痛剣士と肩凝り魔女」いかがだったでしょうか。お読みいただきアリガトウゴザイマス。お読み! いただき! ありがとうございます! 読んだ? 読んだよね? ありがとうございます。というわけで、今までほとんど書かなかった「あとがき」なるものを書... 2021.12.19 腰痛剣士と肩凝り魔女
腰痛剣士と肩凝り魔女・本文 #99-02: 降りてきた天使 ←previous 俺たちは誰ひとり戻ってこなかった。城からは誰も出てこなかった。一室が派手に燃えていたから、おそらく相打ちになったのだろう。 王国騎士たちはそういうシナリオを描いていた。結局の所、教会の尻尾を掴むには至らなかったが、悪魔た... 2021.12.18 腰痛剣士と肩凝り魔女・本文
腰痛剣士と肩凝り魔女・本文 #99-01: 対価と願掛け ←previous 外に出た俺たちを待っていたのは、六人の王国騎士と、御者と、馬車だった。王国騎士たちの鎧はそれぞれ傷つき、マントもずたずたになっていたが、それでも誰一人欠けることなく俺たちを待っていた。「ただいま」 ウェラがまっさきに声を... 2021.12.18 腰痛剣士と肩凝り魔女・本文
腰痛剣士と肩凝り魔女・本文 #08-05: 最終決戦 ←previous 俺はタナさんと手を重ね、身体を支え合いながら、一歩また一歩とエリザと悪魔に近付いていく。強烈な力場、圧倒的な奔流。津波のようなそれに溺れながら、俺たちは進む。悪魔が大きい。エリザの発する圧力も痛いほど。「!」 エリザの姿... 2021.12.18 腰痛剣士と肩凝り魔女・本文
腰痛剣士と肩凝り魔女・本文 #08-04: ガルンシュバーグ ←previous 老人は白い炎を上げて燃えた。 |哄笑《こうしょう》を|遺《のこ》して、その身体は瞬く間に灰になる。タナさんはガルンシュバーグを抜きかける。だが、それをリヴィが止めた。「ママ、こいつはエリザとはちゃうってことでええんやな?... 2021.12.18 腰痛剣士と肩凝り魔女・本文