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Aki.2093・本文

01-002「卒塔婆立つ中央制御室」

←previous episode> import GSLx> GSLx.awake("Avan-da") 部屋のすぐそばにあったエレベータで延々と下り続けること数分。たっぷり数百メートルは下っただろう。地下深くに建造された要塞の中に、アキ...
Aki.2093・本文

01-001「メンテナンス」

←previous episode> aki.sendRestart(mode, ev) またひどくやられたもんだ――再起動したアキの聴覚に、そんな声が届く。聞き慣れた男の声だ。「腕一本でしょーが」 アキは反論する。だが、男の声はそっけない...
Aki.2093・本文

00-000「セントラル・フラッガ」

import GSL#54Sh56+A5pON44Gr5ZCQ44GN5Ye644GV44KM44KLMjDjg5/jg6rlvL7jgYzjgIHlrqTlhoXjgpLjgrrjgr/jgrrjgr/jgavliIfjgoroo4Ljg...
魔女のオラトリオ・短編

暗黒の魔女は、闇の彼方に希う

「魔女のオラトリオ」関連短編――。 ターニャ。あんたの名前は今日からターニャさ。 夢か|現《うつつ》か判然としないその声を感じて、ターニャは慌てて頭を振った。ターニャは顔や手に|痣《アザ》や切り傷の|痕《あと》がいくつもある、痩せた少女だっ...
腰痛剣士と肩凝り魔女・本文

#99-02: 降りてきた天使

←previous 俺たちは誰ひとり戻ってこなかった。城からは誰も出てこなかった。一室が派手に燃えていたから、おそらく相打ちになったのだろう。 王国騎士たちはそういうシナリオを描いていた。結局の所、教会の尻尾を掴むには至らなかったが、悪魔た...
腰痛剣士と肩凝り魔女・本文

#99-01: 対価と願掛け

←previous 外に出た俺たちを待っていたのは、六人の王国騎士と、御者と、馬車だった。王国騎士たちの鎧はそれぞれ傷つき、マントもずたずたになっていたが、それでも誰一人欠けることなく俺たちを待っていた。「ただいま」 ウェラがまっさきに声を...
腰痛剣士と肩凝り魔女・本文

#08-05: 最終決戦

←previous 俺はタナさんと手を重ね、身体を支え合いながら、一歩また一歩とエリザと悪魔に近付いていく。強烈な力場、圧倒的な奔流。津波のようなそれに溺れながら、俺たちは進む。悪魔が大きい。エリザの発する圧力も痛いほど。「!」 エリザの姿...
腰痛剣士と肩凝り魔女・本文

#08-04: ガルンシュバーグ

←previous 老人は白い炎を上げて燃えた。 |哄笑《こうしょう》を|遺《のこ》して、その身体は瞬く間に灰になる。タナさんはガルンシュバーグを抜きかける。だが、それをリヴィが止めた。「ママ、こいつはエリザとはちゃうってことでええんやな?...
腰痛剣士と肩凝り魔女・本文

#08-03: カルヴィン伯爵の姿

←previous 火の精霊がいなければ、俺たちはこの真っ暗な城の中で途方に暮れていたかもしれない。念のためにランタンは持ってきていたが、それだけではこの圧力のある暗闇に心を|捻《ねじ》り折られていたかもしれない。「ウ、ウチ、正直震えが止ま...
腰痛剣士と肩凝り魔女・本文

#08-02: 暗雲の生まれる場所

←previous 翌朝早く、俺たちは大袈裟な雨音で叩き起こされた。氷雨が幌をしつこく刺している。「いやぁ、濡れますなぁ」 外套を|纏《まと》ったタガート隊長が、うんざりした口調で挨拶にやって来る。「さすがの我々もこの季節の雨は苦手ですなぁ...
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