赤の魔神と錬金術師・本文 BD-01-01:行き倒れ寸前の錬金術師の少女は命を賭けて交渉する めちゃくちゃ。 めちゃくちゃ、おなかが、すきました。 生命維持に必要な栄養は、《《おくすり》》で摂取できる。だからかろうじて死んではいない。しかしそれにしても、この一週間、《《おくすり》》以外、何一つ胃の中に入っていない。野草でも食べよう... 2023.04.23 赤の魔神と錬金術師・本文
大魔導と闇の子・本文 WA-00-00:劫火に沈む街 居住人口三千あまり。しかし各地から無数の人々が流入しては去っていく、不夜の都。その魔導都市は、皇国のどこよりも発展し、栄えていた。強固な結界によって守られ、魔物や異形といった外敵から守られた、アイレス魔導皇国北部における唯一の安全地帯だっ... 2022.11.22 大魔導と闇の子・本文
治癒師と魔剣・本文 DC-00-00:滅んだ世界の欠片より 白髪、そして青い瞳の青年が、バルコニーで星空を見上げている。八月だというのに酷く冷たい夜風が、青年の髪を仄かに揺らしていく。「滅んだ世界の|欠片《カケラ》、か」 青年は月に視線を送り、今度は黒々と広がる南の山脈を見た。あの山の向こうでは今... 2022.11.13 治癒師と魔剣・本文
ロストサイクル・本文 LC-00-000:タケコとショーガツ なぜだかどういうわけだかは僕にはサッパリなわけなんだけれど、明日、四月九日に高校三年生の始業式を迎える今になって、突然家庭教師が現れた。まぁ、うちの親が勝手に契約したんだろうけど、僕と親は多くの高校生がそうであるように、あまりコミュニケー... 2022.11.03 ロストサイクル・本文
|<∀8∩Σ!・本文 OreKyu-01-001:連れ込まれた先は 弊社に於ける給湯室というのは――一般的にはともかく――いわば、女の園だ。それもダメなカレーから立ち上る何か瘴気的なものを感じさせる異空間である――というのが偏見だと言われようが弊社に於いてはそうなんだから仕方なかろう。そんな男子禁制の給湯... 2022.10.17 |<∀8∩Σ!・本文
魔女のオラトリオ・短編 ある剣の追想 -01.鍛冶師 「魔女のオラトリオ」関連短編――。 今となっては遠い昔。思い出そうとするだけでも|意識《め》が|眩《くら》む。それほどに遠い昔。 私はある鍛冶師によって生み出された。この世で最も硬い金属、|白銀鋼《しらがねはがね》と呼ばれる特殊な鉱石で作ら... 2022.02.05 魔女のオラトリオ・短編
美味兎屋・本文 啾啾ト哭ク赤イ布 第壱話 私は悔しかった。そして途方に暮れていた。 誰に怒りをぶつける事も、愚痴を言う事もできない。ただ、白いままの自分の手を握り締めるだけだ。私は何も出来なかった。意気地なしと言われても仕方なかった。それでも、何とかしたいと思っていても、本当に自... 2021.12.26 美味兎屋・本文
魔女のオラトリオ・短編 暗黒の魔女は、彼岸の色に染まる(1) 「魔女のオラトリオ」関連短編――。 ターニャはよく働いたし、よく学んだ。文字を覚えたばかりだというのに、暇さえあればマグダレーナが持っていた数々の書物――主に薬草学の類のものだが――を読み|耽《ふけ》った。「ターニャ、そろそろ休憩しな。昼食... 2021.12.23 魔女のオラトリオ・短編
Aki.2093・本文 00-000「セントラル・フラッガ」 import GSL#54Sh56+A5pON44Gr5ZCQ44GN5Ye644GV44KM44KLMjDjg5/jg6rlvL7jgYzjgIHlrqTlhoXjgpLjgrrjgr/jgrrjgr/jgavliIfjgoroo4Ljg... 2021.12.20 Aki.2093・本文
腰痛剣士と肩凝り魔女・本文 #01-01: 魔女狩りからの、旅立ち 王都からは気が遠くなるくらいに離れた、ドがつくほどの辺境の町。それでもまだ《《町》》と言える体裁を保っていられるのは、ひとえに豊かな温泉のおかげだ――温泉は良いものだ。とてもとても、良いものだ。 さて、そんな町で唯一の大きな温泉旅館の食堂... 2021.12.13 腰痛剣士と肩凝り魔女・本文