ファイラス（人物紹介）

「治癒師と魔剣」に於ける主人公。二十代前半。黒髪に黒褐色の瞳。身長は175～180cm程度。

「治癒師」としての力は一級品。「治癒師」自体が希少であるが、その中でもその能力は群を抜いている。アルディエラム中央帝国の国教でもある「ヴラド・エール」の神殿に所属しており、「神官」としても優秀である。また幼少期より親友のイレムと共に剣術の訓練をしてきたこともあり、剣を握らせても騎士を圧倒するほどの実力者である。

幼い頃神殿に預けられて以来ずっと神殿にいるが、師匠とも言えるクォーテル聖司祭の指導もあり、正義感にあふれる青年でもある。それは一部の高位の神官たちからは疎（うと）まれる原因ともなっている。しかしファイラス自身はどこ吹く風である。また、神官補の階級にあった時に、少女・ケーナと出会っている。

イレムは常日頃「お前には自覚が足りない」とたしなめている。というのは、ファラスはその能力から、否応なしに「利用される」可能性があるため。思わぬ厄介事に巻き込まれるぞという警告である。