|<∀8∩Σ!・本文 OreKyu-06-002:罠 なんだかんだとあって、俺たちは昼過ぎまで寝こけてしまった。連泊で取ってあるので時間の心配はしなくても良いし。本来の出張の目的なんて、今更どうでもよくなってしまったし。「ガンダムカフェ、か」「ん?」 ベッド脇に置いてあったスマホを取る時に思... 2022.10.23 |<∀8∩Σ!・本文
|<∀8∩Σ!・本文 OreKyu-06-001:結ばれた証 俺は寝かされていた。首を巡らせてみる感じだと、ここはホテルのようだった。ベッドサイドテーブルの上にはガンタンクが二台乗っている。メグと一緒に組み立てたガンタンクだ。 何があったのか。 あの時、腹を切られた。《《牧内会長に》》。メグは背中を... 2022.10.23 |<∀8∩Σ!・本文
|<∀8∩Σ!・本文 OreKyu-05-003:神、曰く。 意識の落下が止まって、俺は目を開ける。開けると言っても多分これは夢の中である。黒い世界が四方八方に広がっていて、床と思しき所には時々光の線が走っている。不安はあったが、俺は適当に数歩歩いてみた。どうやら床はしっかりしているらしく、落ちたり... 2022.10.23 |<∀8∩Σ!・本文
|<∀8∩Σ!・本文 OreKyu-05-002:続く違和感と…… 何とはなしにテレビを点けてみるけども、そこではのんびりと情報番組が放送され始めたところだった。天気も良いらしいし、平常運航だ。観光日和になるだろう。 だがやはり、何かが変な気がする。やっぱりまだ夢の中にいるのだろうか。「メグ」「うん?」「... 2022.10.23 |<∀8∩Σ!・本文
|<∀8∩Σ!・本文 OreKyu-05-001:メモリのリアルタイム補正 はたと気が付けばそこはホテルの部屋だった。札幌出張の際に確保したホテルである。どうやらソファで寝てしまったらしい。ベッドの方を見ると、メグがちゃっかり薄手の毛布にくるまって眠っていた。ていうかこの部屋ツインだったっけ。なんか違和感を覚えな... 2022.10.22 |<∀8∩Σ!・本文
|<∀8∩Σ!・本文 OreKyu-04-008:デッド・エンド そんな予感はしていた。だが、そこに懐疑的な俺もいる。果たしてネットの情報だけで人々が簡単に汚染・誘導されるか、という。「私もそこには懐疑的だったけど、考えてみろ。今は世界中に核が落ちた非常事態だぞ。人間のリテラシーは向き合う危険に応じて低... 2022.10.22 |<∀8∩Σ!・本文
|<∀8∩Σ!・本文 OreKyu-04-007:エーヴィッヒ・ヴィーダーケーレン 「だとしてもね……!」 そんなタイミングでメグが声を上げる。「私たちが意志を持っている限り、仮にお前がヤルダバオト、いえ、たとえお前が|真なる神《プロパテール》だったとしても、そう簡単にこの世界を明け渡しはしない」『なぜ?』「なぜだと?」『... 2022.10.22 |<∀8∩Σ!・本文
|<∀8∩Σ!・本文 OreKyu-04-006:人はあなたが思うほどに生きたがってはいないのよ 部屋の巨大なディスプレイには、ゴエティアがすでに映っていた。違和感がなくはないが、さっきまで見ていた《《不気味の谷》》を持つ美女がそこにいた。『意外と早い戻りだったわね』「おかげさまで」 間髪を入れず、メグが言った。「お前と会長の狙いは理... 2022.10.22 |<∀8∩Σ!・本文
|<∀8∩Σ!・本文 OreKyu-04-005:利他性と利己性、そして本能 俺たちはまた地下のあの部屋へと戻った。そしてすっかり空腹になっていたことを思い出し、まずは置いてあったカップ焼きそばを平らげる。こんな時に至ってもこんなものをすすっていられるとは、我ながらなかなか豪胆であるなぁ、なんて思う。 メグ姐さんは... 2022.10.22 |<∀8∩Σ!・本文
|<∀8∩Σ!・本文 OreKyu-04-004:神を創った神を名乗る 気付けば俺は怒鳴っていた。「AIの気分次第で大事な人間と切り離されてたまるもんか!」「落ち着きたまえ」 暫くじっと黙っていた会長が口を開いた。「安心するが良い。その感情さえなくなるのだ。遠からず、お互いにな」「冗談じゃない!」「幸福だと思... 2022.10.21 |<∀8∩Σ!・本文