SF

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OreKyu-99-999:あとがき

割と蛇足なあとがきですが、なんとなく書きたかったので。ここから読まれるなんて方もいなくはない気がするのでネタバレはあんまりしない方向で。本作は、2019年6月~8月にかけてカクヨムで連載されていた物語です。私の物語は「男語り手(主人公)」と...
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OreKyu-07-004:新たな形の世界大戦

 結論から言うと、半年近くかかってKASUMIは無事に目を覚ました。当初こそシンギュラリティの到来と、それによる科学技術、いや、人類の文明への危険性が取り沙汰されていたが、IPSxg3.0のリリースを受けて、そのリスクは封じ込められた。簡単...
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OreKyu-07-003:ピンチには必ず駆け付けると言っただろう

 そこそこうまくいっている感じの会社員生活も、早くも十年目に入ろうとしていた。俺はずっと彼女のことを忘れられず、その結果三十を過ぎても彼女の一人も作ってこなかった。一応俺の名誉のために言っておくが、告白されたことは何度かある。誘惑に駆られた...
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OreKyu-07-002:正義の人

 憧れの女の子がいた。中学二年の終わりに転校してしまったけれど、女番長として、男女を問わず、不良たちには恐れられている存在だった。正義感の塊みたいな人で、俺も何度となく助けてもらった。けど、彼女はいつも言っていた。「私はね、世界を救いたいん...
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OreKyu-07-001:再会へのイニシャライズ

 メグ? 俺は俺に触れていたはずの手を探していた。息を殺してもメグの気配を感じることはできない。すぐそばにいたはずなのに触れられない。呼ぼうにも声が出ない。 俺は膝をかがめ、周囲をまさぐった。メグが倒れているかもしれないと思ったからだ。だが...
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OreKyu-06-003:楽園とはいったい……?

「滅ぶって……どういうことだ」 思わず俺が声を上げた。ゴエティアは「何を言ってるんだこいつは」という表情をして俺を見る。『滅びは滅びよ、墨川くん。《《人》》としての意味がなくなった《《獣》》たちは、全て塩の柱にでもなったのでしょう。遠からず...
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OreKyu-06-002:罠

 なんだかんだとあって、俺たちは昼過ぎまで寝こけてしまった。連泊で取ってあるので時間の心配はしなくても良いし。本来の出張の目的なんて、今更どうでもよくなってしまったし。「ガンダムカフェ、か」「ん?」 ベッド脇に置いてあったスマホを取る時に思...
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OreKyu-06-001:結ばれた証

 俺は寝かされていた。首を巡らせてみる感じだと、ここはホテルのようだった。ベッドサイドテーブルの上にはガンタンクが二台乗っている。メグと一緒に組み立てたガンタンクだ。 何があったのか。 あの時、腹を切られた。《《牧内会長に》》。メグは背中を...
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OreKyu-05-003:神、曰く。

 意識の落下が止まって、俺は目を開ける。開けると言っても多分これは夢の中である。黒い世界が四方八方に広がっていて、床と思しき所には時々光の線が走っている。不安はあったが、俺は適当に数歩歩いてみた。どうやら床はしっかりしているらしく、落ちたり...
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OreKyu-05-002:続く違和感と……

 何とはなしにテレビを点けてみるけども、そこではのんびりと情報番組が放送され始めたところだった。天気も良いらしいし、平常運航だ。観光日和になるだろう。 だがやはり、何かが変な気がする。やっぱりまだ夢の中にいるのだろうか。「メグ」「うん?」「...
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