腰痛剣士と肩凝り魔女・本文

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#02-02: 火の精霊と古びたカード

←previous 冷や汗だか脂汗だかよくわからないものにまみれて辿り着いた先には、ボロ布を|継《つ》ぎ|接《は》ぎにして作られたテントのような何かがあった。とてもじゃないが、「家」とは呼べない。だけど、焚き火の跡や、古びた鍋の類があるとこ...
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#02-01: 幼女(精霊使い?)登場!

←previous 休み休みながらも頑張って夜通し歩いた俺たち。幸いにして追っ手はなかった。俺も《《おまもり》》程度の役には立ったということだろうか。……そういうことにしておこう。 朝日がいい感じに顔を見せたくらいのタイミングで、俺たちはち...
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#01-02: 腰痛持ちと肩凝り持ちの目指す先は?

←previous 夜も夜、こんな良い時間に駅馬車が巡回しているはずなどない。そもそもここが辺境と言われる所以は、交通網があってなきが如しだからだ。だが、腰痛に効くという温泉の効能を聞きつけた俺は、無理を押して、商人の一隊にここまで連れてき...
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#01-01: 魔女狩りからの、旅立ち

 王都からは気が遠くなるくらいに離れた、ドがつくほどの辺境の町。それでもまだ《《町》》と言える体裁を保っていられるのは、ひとえに豊かな温泉のおかげだ――温泉は良いものだ。とてもとても、良いものだ。 さて、そんな町で唯一の大きな温泉旅館の食堂...
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