人は龍の屍の上で、幻想という現実に生きる――。
神官であるファイラスと、かつてファイラスに救われた少女ケーナ。そして二人の親友でもあり、次期騎士団長候補でもある凄腕の騎士・イレム。三人は共に北方の反乱鎮圧の増援として派遣されることになる。しかしそこには人間の兵士のみならず、圧倒的に強力な異形たちがひしめいていた。
妖剣使いエリシェル、ギラ騎士団の大魔導グラヴァ―ド、その弟子であるカヤリ、ファイラスの神殿関係者たち、そして帝国元老院。ファイラスたちは彼らの思惑のために知らぬ間に利用されることになる。それはアルディエラム中央帝国、アイレス魔導皇国、メレニ太陽王国――国家を超えた陰謀であった。
一地方領主が引き起こした小さな反乱は、やがては数十万もの生命を賭けた戦いへと変貌を遂げていく。その渦中に否応なしに立たされるファイラスたち。本当に倒すべき敵は、誰か――。
2023.01.23 完結しました
本編
- 00-00:滅んだ世界の欠片より
- 01-01:沈黙する屍たち
- 01-02:霧は濃く、深く、迫る
- 01-03:罠の渦中、腐肉の兵士
- 01-04:白骨剣士との戦い
- 01-05:試作品五十五号
- 02-01:脱走兵との遭遇戦
- 02-02:森の中での戦い
- 02-03:躊躇なき一撃
- 02-04:声と恐慌
- 02-05:肉塊の異形
- 02-06:陣魔法
- 02-07:焚き火の前で正論を述べる
- 03-01:世界の敵と妖剣使い
- 03-02:超級のバトル
- 04-01:前線補給基地エウドの惨状
- 04-02:薄気味悪い肉の塊
- 04-03:ヒーロー登場
- 04-04:奥義発動
- 04-05:治癒師のエゴ、聖騎士の義務
- 05-01:最前線の指揮官
- 05-02:地獄にも慣れた
- 06-01:治癒師の役割
- 06-02:希望は多いほうが良い、だろ?
- 06-03:心意気
- 07-01:剣の在り処
- 08-01:ゼドレカという騎士
- 08-02:少女との邂逅
- 08-03:一人の例外もなく人は救われなければならない
- 08-04:癒しの手
- 08-05:人畜無害
- 09-01:五年ぶりの空の下
- 09-02:バレス高司祭
- 09-03:赤い目の黒い蛇
- 09-04:魔神の呪い
- 09-05:シャリーの推理
- 10-01:自己評価
- 10-02:繋がるパーツ
- 11-01:二年後の夜
- 11-02:執行猶予
- 12-01:蝿顔の巨人
- 12-02:聖魔導戦技
- 12-03:黒騎士 vs 大魔導カヤリ
- 13-01:殺意の予感
- 13-02:狼の異形と召喚師
- 13-03:魔導師たちとの死闘
- 13-04:露呈する姿
- 14-01:歪んだ力
- 14-02:血まみれの儀式
- 15-01:圧倒する力
- 15-02:宣告
- 15-03:運命と魔神
- 16-01:イレムとエリシェル
- 16-02:灼熱の絵図
- 17-01:幽かに燃えるもの
- 17-02:鞘
- 17-03:虐殺者の出現
- 17-04:生命の天秤
- 17-05:宣告は為され……
- 17-06:聖司祭と大魔導
- 18-01:俺が勝つと言ったら勝つ
- 18-02:見物席
- 18-03:斬り込み
- 18-04:再戦
- 18-05:タイムリミット
- 18-06:魔神光臨
- 19-01:罪咎の源泉
- 19-02:成敗
- 19-03:無制御と魔神
- 99-99:治癒師と魔剣
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